ー最近どんな客層が多いですか?
典子さん(以下典子)うちは今外国人が多いですね。インターネット予約を整備してから増えてきました。
ーだんごやさんに来る外国人の反応ってどんな感じですか?
典子 玄関入って「WOW!」(笑)。特に外国人は建物に興味を持ってうちを選んでくれる人が多いみたいで、来て初めて(お寺の前の)こういう場所にあるって知る人も結構います!
ーまず建物なんですね!
典子 そう、日本で2週間とか長く滞在する中の1日を、木造の古い日本建築を体験する日に当ててるような感じですね。
佐季子さん(以下佐季子)私もこの建物は本当に貴重だと思います。
典子 今年で築95年になります。建物もそうなんだけど、特に欧米系の方は食べ物にも環境にも興味を示してくれて、それこそ鳥の声とか風の音まで喜んでくれるのが嬉しい。
ーそれでは、心に残るゲストのはなしですが、佐季子さんいかがですか?
佐季子 私が印象に残ってるのは東京からのお客さまで、チェックイン前、お昼にそうめんを食べに来られて、夕食にもそうめんを召し上がられてたんですけど、聞けばお昼はうちだけじゃなくて3軒ハシゴされたらしくて。
ーえー!
佐季子 ちょうどケンミンショーに大岩そうめんが紹介された時だったんですけど。
典子 テレビの影響ってすごいね!
ーそれができるのは日本で大岩門前街だけかもしれませんね。典子さんはいかがですか?
典子 春の時期は山のわらび畑に山菜採りにに行くんですけど、ある時私が朝早くにタケノコ堀りに行くのにバタバタとしてたら、東京から家族旅行で来てるお客さんの子供達だけ起きてきて、「おばちゃん何してるの?」って声かけてきたんです。私が「今からタケノコ堀りに行くの。一緒に来る?」って言ったら「行きたい行きたい!」って。
「じゃあ、お父さんとお母さんに行ってくるって伝えてきな。」ってその子達に言ったんだけど、しばらくしたら両親も下りて来て「私達も行きたいです!」って(笑)。みんなで行くことになったんだけど、それがすごく楽しかったみたいで、「立山観光に行くつもりだったけどこっちの方がいいや」ってお父さん予定変更しちゃったぐらい(笑)。
ーお父さんの気持ちわかります。確かにこっちの方が特別な気がします。
典子 時期とタイミングが合った時しかできないからね!
ー特別な体験は意外と身近にあるものですね。最後に、お二人にとって大岩の魅力とは?
典子 やっぱりこの環境と建物。お寺あっての私たちだけど、この先もなんとかこの景観を守っていけたらと思っています。
佐季子 そのためにも、若い世代がもっと入ってきてくれたらと思いますね!
だんごやにチェックイン → 私の作ったモンペに履き替えてもらう → 一緒に城ケ平山へハイキング→ 花の家でお茶を飲んでゆっくり休憩 → 宿の手作り料理(山菜料理・そうめん)をおなかいっぱい食べてもらう → 就寝 → 朝はゆっくりしてもらう → 日石寺を散策 → 上市駅までお見送り